TIFワンダーキャンパス

特別講義

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想像するちから ~チンパンジーが教えてくれた人間の心~

「人間とは何か」、それが知りたくてチンパンジーの研究をしています。日本の研究所で調べると、人間よりすぐれた瞬間記憶の能力のあることがわかりました。アフリカの森では、一組の石をハンマーと台にして、硬い種をたたき割って食べることもわかりました。子どもは、親やおとなのようすを見てまねようとします。「まねる」ことが「まなぶ」ことなのでしょう。チンパンジーという進化の隣人を知ることで見えてきた、人間の本性についてお話したいと思います。

想像するちから~チンパンジーが教えてくれた人間の心~ 想像するちから~チンパンジーが教えてくれた人間の心~ 想像するちから~チンパンジーが教えてくれた人間の心~
写真提供:京都大学霊長類研究所
日時8月12日(月) 10:30~12:00
先生 松沢哲郎(京都大学霊長類研究所 思考言語分野教授、国際霊長類学会長)
対象 小学3年生~中学生(保護者の方はご見学ください。)
定員100名
参加方法 事前申し込み
応募受付は終了いたしました。たくさんのご応募ありがとうございました。
ご当選された方にのみ、8月2日(金)頃までに招待状をEメールもしくはハガキでお送りいたします。
当否のお問い合わせには応じかねますのでご了承ください。
写真提供:日本科学未来館[展示]日本科学未来館 常設展示 「ぼくとみ
んなとそしてきみー未来をつくりだすちから」

先生の自己紹介

松沢哲郎(まつざわ てつろう)【京都大学霊長類研究所 思考言語分野 教授】
松沢哲郎(まつざわ てつろう)【京都大学霊長類研究所 思考言語分野 教授、国際霊長類学会長】
1950年生まれ。両親は小学校の先生です。歳のはなれた兄がふたりいます。末っ子です。東京の下町育ちで、小学3年生のときに千葉県に引越しました。そこでは、ジュウシマツやインコやキジやチャボなどいろいろな鳥や、ハムスターや、リスや、シマヘビを飼っていました。兄たちと世話をするのがとても楽しみでした。野山をかけまわって、虫やカエルを採ったりもしました。学校は好きでした。いろいろなことを学べるからです。いつまでも勉強を続けられたらいいな。学者になりたい、と思っていました。
都立の両国高校の卒業です。大学紛争があって、東大の入試は中止です。しかたがないので京大に行きました。入ったものの全学がストライキで授業はありません。クラブ活動はあったので山岳部に入りました。京大山岳部です。1年の120日は山へ行きます。120日はその準備です。そして毎日、大文字山に登ったり、鴨川べりを走ったり、からだを鍛えました。今の研究に必要なことは、すべて山岳部で学んだと思います。京大山岳部の標語は「パイオニアワーク」、未踏の山をめざす精神です。そのために地図や記録を探し、なかまと計画をたて、技術をみがき、万全の準備をします。
大学ではまず哲学を学びました。でも先人の思想を学ぶだけでは、何かもの足りません。そのとき実験心理学という学問を知りました。「この世界をどう見ているのか」、「どうして人間はこう考えるのか」、心のはたらきを科学的に検証する学問です。世界を見ているのは眼ではなく脳です。そこでネズミの脳の研究もしました。そうこうしているうちに、たまたま霊長類研究所に就職できました。26歳のときです。その翌年、チンパンジーのアイが研究所にやってきました。
アイと初めて出会った日のことを鮮明におぼえています。眼と眼をみつめあうことができます。じっと見返してくる瞳。チンパンジーはこの世界をどんなふうに見ているのでしょうか。こうしてアイとの35年にわたる研究が始まりました。色とそれをあらわす文字を理解し、数字を数えることができるアイ。そうした知性がかれらの自然の暮らしのなかでどうつかわれているか知るために、アフリカで野生チンパンジーの研究もしています。チンパンジーの研究をすると、「人間とは何か」という問いに対して、より深い理解が得られるでしょう。チンパンジーから見た人間について、お話したいと思います。

※事前のお申し込みが必要です。
※内容が変更、中止になる場合がございます。あらかじめご了承ください。

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丸の内キッズジャンボリー 2013年8月12日(月)/13日(火)/14日(水)

◎本イベントは、中学生以下のお子様と保護者の方を対象としています。保護者の方と一緒にご来場ください。
◎内容は変更、中止となる場合があります。
◎ワークショップなどで、材料費が必要な場合があります。
◎当日は各種メディアによる取材活動が行われます。会場の様子がテレビ、新聞、雑誌等に放送・掲載されることがありますので、あらかじめご了承ください。